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川野先生のパピーパティー in ぽんずカフェ(2006/1/29)
1月29日、板橋のドックカフェ「ぽんずカフェ」にて川野先生ご指導によるパピーパーティーがおこなわれました。
僕自身、パピーパーティーに参加するのは三度目なのですが、川野先生のご指導を拝見するのは初めてでした。

今回ご参加されたわんちゃんはみんなどの子もおとなしく、カフェ内は穏やかな雰囲気が出ていました。
一見問題がなさそうな子ばかりみたいですが、飼い主のみなさんはわんちゃんに対してそれなりの問題を抱えてらっしゃるのですね。それに、これからが社会化教育にとって大切な時期ばかりの子達です。
パピーパーティーが始まり、まずわんちゃんたちがどこを触られても嫌がらないための訓練を行いました。

先頭をきったのはスタッフ犬のAJ。
最初はマズルから、そのうち胴体やしっぽなどへとあちこち触れていきます。こうやってどこを触っても嫌がらないわんちゃんに育てあげることにより、獣医さんに見てもらうときなど役に立つようです。
実際に一分間触られているのを我慢できるだけでたいていの治療ができるとか。
なので慣れていけばマズルなど触り続けるのを少しずつ長くしていくとよいみたいです。
このパーティー中に何度も休憩がてらに犬同士の交流がありました。

次はそのように遊んでいるわんちゃんをこちらへ呼ぶ方法。
このとき大切なのはわんちゃんを呼ぶときのタイミングです。怒られるときや遊びが終わりごろになって帰るときなど犬にとってマイナスな時、呼ぶのを避けたほうがよいそうです。
人間だって同じですね、いい事だと足取りは軽く嫌な事だと足取りは重いですよね。
呼んだあとはおやつをあげるようにしてできるだけ「呼ぶ」=よいこと、プラスなことというようなイメージをわんちゃんにの体に植え付けさせるというやり方。
体に植え付けさせてしまえばいくら遊びたくても興味があっても本能的に飼い主の元へ戻ってこさせるというのです。
最初は必ずおやつをあげるようにして、そのうち慣れていけばおやつをあげないときも入れていきおやつをあげるときとランダムにしていくこと。
最初のうちはいきなりあげなくなるのではなく少しずつ取り入れていくこと、あとおやつをあげないだけではなく必ずほめてあげたり遊んであげたりわんちゃんにとって報酬を与えることです。

会場には様々な子がいました。人は大好きだけど犬がだめ。反対に犬同士じゃれあうのが大好きな子。
川野先生はそれぞれの子のペースに合わせて進めていくことを尊重されていました。なかなか表へ出れないという子はまず表へでることから。今まで散歩しなかった子もいきなり散歩するようになったなども出てくるわけです。
最後にみなさん積極的に質問されておられました。
わんちゃんの教育はやはり言葉が通じないため難しいのですよね。そこで犬の行動や考えていることを理解したうえで上手く良い方向へとコントロールすることが重要なのではないかというのが僕の感想です。
河野先生もおっしゃっていたのですが犬が飼い主に対しての存在は厳格なリーダーでもあり大好きな親でもあることなのです。
そういった意味で人間の子育てにも似てますね。
2006.1.29 REPORT&PHOTO KIDA
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